古謝くんが

安定に新鮮に至極かっこいい

2021 SPRING〜!!!

 

今まで触れたことのない質感と重量感で純度100%の幸せを、どんな顔で受け取ればいいのかわからずオロオロしていた春だった。

 

頑なな "出演 "表記、これといった宣伝おろか直前情報メールすら送って来ない我関せずなスタンスをキメる事務所に対して、偉い人達は古謝クンの頑張りをちゃんと観にきてくれるのカナ!?σ(^_^;) と初日の幕が上がるまでやきもきしていたけど、今回はジャニーズ事務所がどうとかそういう次元の話ではなかった気がする。

積み重ねと行動力、彼が何より大切にしていた "人との縁" の巡り合わせで掴み取ったチャンスだった。

 

「Beautiful Runner」全9公演、完走おめでとうございました!

公式さんからまるごと引用してストーリーを説明すると

オリンピック出場を懸けたマラソン対決当日に、一人の少年が誘拐された!

永遠のライバルである猿渡鉄馬(さるわたりけんた)と小湊光世(こみなとみつぐ)のレースを邪魔するのは何者か?

幼なじみの高峰玲子を巡る恋の行方は?

様々な人間の思惑が蠢く中、全く境遇の異なる男同士のプライドを懸けた熱き戦いの号砲が鳴り響く!

といったかんじなんだけど、現在進行形の原作漫画を2時間10分の舞台にぎゅっと詰め込まれているのと、原作者で演出担当であるIKKANさん仕込みの場面展開で目まぐるしくかなり濃い内容。

古謝くん演じる猿渡は陥れられるわ失業するわ劇中に2〜3回警察の御用になるわの踏んだり蹴ったり具合で、喜怒哀楽のうち普段見る機会が少ない "怒" を爆発させていたのが印象的で。

全体的に口調が荒かったり*1飲酒したり*2 殴り蹴りの殺陣*3もそうだし、この役じゃなかったら目にすることがなかったであろう彼を沢山観て、そういう目しちゃう!?そんな顔もできちゃう!!?とゾクゾクさせられっぱなしだった。

色んなシーンに散りばめられたアドリブも毎公演楽しかった!

 

カーテンコールでの挨拶はいつもと変わらないほっとけなさになんだか安心しつつ、前回の倍の人がいるカンパニーの先頭に立っているところを見て、演者としてはもちろん座長としての姿にも古謝くんの1年3ヶ月が滲み出ていたように思う。

 

チラッと先述したとおり、今回舞台への出演が決定したのは紛れもなく古謝くん本人の尽力によるものだった。

本人やIKKANさんからの話によると、個人的にIKKANさんの元へ演技を習いに行っていた古謝くんがBeautiful Runnerと出会い、主人公である猿渡鉄馬から自身と重なるところを見いだしていくうちに "もし再演するなら絶対に猿渡を演じたい!" という気持ちが芽生えて自分から動いたとのことらしい。

……そんなことある?

外部の人から彼のエピソードを聞くたび自担は一体何者なのかと思うけれど、本件は規格外だった。

急かつジャニーズが我関せずだったのは「自分で取ってきた仕事だから責任を持ってやり通せるよね」という事務所からの信頼だったのかもしれない。

でも宣伝はせぇよ(怒)

 

どれほど歩きにくい道を通ってきたんだろう。

プロセスをひけらかす素振りを見せず、沈黙を貫いては時折ファンの声に耳を傾けて、手の込んだ動画をタイムリーに届けてくれた。

どうすればそういう走り方ができるんだろう。

せめてヨーグルト食べるとき蓋をなめてるくらいの側面は持ち合わせておいてほしい。

 

稽古裏話として共演者の方が「空気づくりが上手い」と言ってくださっていて、数年前の文一くんによる "古謝は良くも悪くも周りに影響を与える個性の出し方をしている" という分析に今更納得した。

彼の個性とも言えるあまりにも真っ直ぐで一生懸命なあの姿勢は、周りにいる沢山の人達を引き込む力がある。

 

本人の働きかけもさることながら、キャスティングの際には「(古謝くん本人の)キャラクターからして猿渡鉄馬は古謝那伊留さんで!」という声があがったんだとか。

 

ゲネプロを観劇された関係各所からも着々と見つかっていて嬉しかった。

 

個性が強い人ってよく色んな人から色んな事言われると思う

でも絶対に変えようとしないで欲しい。

自分の個性を分かってくれないなら分かってくれなくて良い。

分かってくれる人が出てくるまで、その個性を突き通して欲しい。

私がここに至るまでの原点となったこじゃ日誌の一部分。

彼はこの文を綴ったときのことを覚えているだろうか。まぁ覚えているわけなかろうが……

古謝くんが大事に磨いて貫き通してきた個性が 全方向に良く作用して花開く瞬間を、はっきりと目にした。

 

座長はとてつもなく愛されていた。

専用タグができるくらい、パンフレットのインタビューで何人ものキャストさんから名前が挙がるくらい、どこからどう見ても愛されていた。

でも、それ以上に愛していた。

率先して場を盛り上げたり、差し入れをしたり、稽古場の様子を写真に残したり、カーテンコールでは毎回「このカンパニー(にいる全員のことを)をよろしくお願いします」と言葉にして。

もっと言えば目の前にいない観客のこともずっと気にかけていて、古謝くんは舞台に関わる全ての人に愛を与えていた。

 

「関西ジャニーズJr.を」

「ファンの皆さん*4

「カンパニー一同」

いつだって周りにいる "みんな" に与え続ける古謝くん。

今回置かれた場所が思いっきり力を試して伸ばせる場所で良かった。

彼が堪えきれずに溢した涙を拭ってくれる人がそばにいてくれて良かった。

与えるから与えられるのだと思った。

 

出演発表から稽古期間、初日、千穐楽までのまるっと愛おしい日々を過ごす中で、

活躍を見守りながら喜びを噛み締めて、

毎回好きが更新されていって…。

 

そういうことがこの先ずっと繰り返し続いていくとしたら、幸せでどうにかなってしまうんじゃないかと嬉しくて冗談抜きで泣きそうになる。

 

きっとこれからは古謝くん本人より古謝くんが別の誰かとして生きる姿を観る時間のほうが長い。

もしかしたらそれを寂しく思ったりするような日が来るかもしれない。

 

けれど、大好きな古謝くんがこの先見せてくれる景色は足元が悪かろうが僻地だろうが結果そんなのどうでも良くなってしまうほど綺麗だろうから、彼の "これから" を本当に楽しみにしている。

今までと変わらず。いや、今まで以上に!

 

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*1:最高

*2:エアだとしても神

*3:祝・ようやく殴る側へ

*4:古謝くんって年末年始のメッセージカードとか甘いおやすみに至ってもみんな宛に言葉くれるよね  個人的にはそこそんなに重要視してなかったんだけど、この話の流れで本人の中にこだわりというか思いやりみたいなのがあるのかなと思ったら勝手に物凄くLOVE